「かんたん! フリークライミング」

2008/11/30(日) 11:11

中根穂高さん著「かんたん! フリークライミング」をうっかり?買ってしまった。書名から想像するとおり、まんま入門書なのでほとんど読むところはないのだけれど。この人のことだから解説にヒネリがあるかもしれないと思い、ざっと目を通してみたら、やはり普通の入門書であった。

次に本を書くときにはぜひ「我々はいかに「石」にかじりついてきたか」のノリで書いてほしい。「岩と雪」に連載された名物連載「かかってきなさい」も紙魚の棲家からサルベージしてほしいものだ。

発行元がヤマケイじゃないのは何故?

レジスタンス系のクライミング

2008/11/28(金) 12:39

クライマーズ・ボディ」(61頁)より長い引用。

クライミングの持久力にはストレニュアスとレジスタンスの2種類がある。 ストレニュアスとは(中略)、レストをはさみながら長いスパンの中で前腕のパンプに耐えつつ、ハイパワー発揮を何度も積み上げていくというもの。要はこれでもかこれでもかのゼエゼエ、ハアハア系を言う。我が国で持久系のルートと言った場合、一般的にはこれを指すことが多い。
(中略)
一方のレジスタンスとは、10手近くをレストどころかチョークアップもできずに連続してこなさなければならないようなものを言う。この手のクライミングは国内ではボルダリング以外、相当高レベルにならないとあまり出くわさないが、外国、特にヨーロッパでは比較的多く、慣れない者をてこずらせている。

杉野保さんによる「レジスタンス」の解説。

無酸素系のムーヴが数手続き、息ができず苦しくなるようなルートを表現するときに使う。 前傾フェイスでボルダームーヴが10手くらい続いたり、思わずうめき声が出てしまうようなルートがそう。

自分にとって高難度なルートになればなるほど、レジスタンス系の色合いが濃くなる。そのためのトレーニングとしては、ジムで1手1手をなんとかこなせるくらいのムーブを10手くらい積み重ねたボルダー課題を自作するのが良いのではないか。

万人向けのジム課題は、6~7手のミジカシイ系(1手核心)なのでヨレる前に落ちてしまったり、20手~30手のストレニュアス系(それなのに1手核心?)だったりする。この夏のジムめぐりを振り返ってみても、どこも状況は似たり寄ったりであった。例外として、PUMP2やTウォール東村山店のような一部の大きな壁では意図せずしてレジスタンス系になるようだ。

いずれにせよ限界前後の匙加減は自分にしか出来ない。自分の得意系のムーブに片寄りやすい欠点はあるものの、ジム課題や他人の課題と半々で取り組めばよいのではないかと思う。

月曜日に自作した「コーネリアス」。1手1手は出来るので何度でもトライできてしまう。ムーブが難しいから落ちるのではない。パンプしたから落ちるのでもない。ヨレる(ATP-CP系のエネルギーが涸渇する?)から落ちる。自分にとってはまさにレジスタンス系。不調なのに打ち込んだものだから、指や前腕の疲労がまだ抜けきらない。

B-PUMP荻窪店、「R」壁、課題名「コーネリアス」

2008/11/24(月) 22:07

不調。4級であっぷあっぷ。

目測で3級くらいの課題を作る。やってみたら難しかった。ゴール間際で落ちる。なかなか面白いので修正せずに頑張るものの、今日は登れそうもない。ちょうどコーネリアスくんが来たので、初登してもらった。足自由なら3級くらいか。

▼課題名「コーネリアス」、1級

城ヶ崎ボルダー、勝手に「小潮日和」

2008/11/21(金) 23:23

小潮。快晴。金網のドアを開けて、フナムシロックへ。


トラバースする道をたどり、南の岬を目指す。今日も釣り人がいる。


岬から振り返り見れば、大岩がゴロゴロ。此処でウォームアップしようと目論んだ。





顕著なハング(黄色の矢印)が知る人ぞ知るスニフさんによる「文殊」らしい。もちろんウォームアップで取り付けるような課題ではない。写真の範囲を探索した限りでは、ボルダー向きの岩は少ない。下地が悪かったり、脆かったり、やさしすぎたり。

ひとつだけお手頃なボルダーを発見した。ボルダーマットと荷物を残置した場所に戻ったら、そいつは目の前にそびえていた。そびえていた、と言うほどデカくはない。SDスタートにするとフットホールドが微妙で丁度良い。あまり目立たず、登られた痕跡もなかったので、勝手に「小潮日和」と命名しよう。

▼「小潮日和(こしおびより)」、SDスタート、6a+(3級)

右手は岩本体の下ベリ。左手は座った姿勢からぎりぎり届く斜めガバからスタートした。「水平のヘアラインクラックより下からスタート」という限定にすると、さらに充実するはず。

本命の「モンスターマン」へ移動。波しぶきもないし、空気は乾燥しているし、ホールドの感触は抜群である。しかし、第一の核心、右手穴へのランジが止まらない。先週よりも退歩。体調は悪くないはずなのに。鬱々。

アナサジ・ベルクロからROCK PiLLARSのZEROCKSに履き替えてみたら、いきなりランジが止まった。スタートのフットホールドへの乗り込みが断然良い。ターンインした爪先が絶妙に適合する。ほぼ確実にランジが止まるようになった。前傾壁でもやはり足への加重は重要だと再認識した。

あとは右足ヒールで、左手を中継ホールドに出し、右足をスタートのスローパー左端に寄せて、左手をガビ穴へ飛ばす……という計画だけれど、右足をずらしている間に右手が穴から吐き出されてしまう。打ち込むうちに、左手をガビ穴へ飛ばす単発のムーブも出来なくなってきた。本日のトライは終了とする。

漁り火ロックへ移動。南側の磯のボルダーも今日はよく乾いている。いざ本気で「ベンツのこわもて」「屋根裏の散歩者」を探したら、岩もラインも特定できなかった。トポには岩の形状やホールドの配置まで記載されているけれど、どうにもこうにも一致する岩が見つからない。昨今の台風で下地が大変化したなんてことはないだろうか。

クライマーのTFCC障害、自己流の矯正

2008/11/20(木) 20:58

クライミングジムに足繁く通いだして最初に痛めたのが手首である。患ったことのある人ならわかるであろうが、釣り銭を受け取るために手のひらを上に向けることが出来なくなる。傘を持った手が風に吹かれようものなら抵抗できずに雨に濡れてしまう。

医者の診断を受けてはいないものの、まずTFCC障害に間違いない。過去に3回ほど発症し、2~3ヶ月だましだまし過ごしているうちに回復した。完治はしておらず、厳しいサイドホールドやアンダーホールドを持つと、てきめんに手首に違和感を感じる。

ROCK&SNOW第041号の特集「クライミング中のケガを考える」では肩・肘・指・腰を扱っているけれど、手首を扱っていないのは残念だ。バックナンバーを探すと、第020号と第024号の「クライミング障害を防ぐ」で手首のケアについて書かれている。クライミング関連の書籍では「クライマーズ・ボディ」(144頁)がわかりやすいと思った。

どうやら手首のクビレ(小指側の出っ張りよりも手のひら側)を押さえると良いらしい。まったくの自己流であるが、もう片方の手指を輪にして巻きつけて、締め付けながら引っこ抜く力を加えると、なんだか具合が良い。コキッと音がして、「あっ、入った」と感じる。そんな音がすること自体、手首が正常でない証拠であろうが、この自己流の矯正を励行するようになってから、症状を悪化させずに済んでいる……と思う。

私は外岩でロープにぶら下りながらも、しょっちゅう手首を矯正している。サイドホールドやアンダーホールドが強烈で手首に厳しいルートでは殊のほか長いこと。

今度悪化したら、ちゃんと医者に診てもらおう。

B-PUMP荻窪店、「R」壁、課題名「フナムシ」

2008/11/17(月) 22:43

B-PUMP荻窪店の「R」壁でお手頃な課題がなくなったので、気分転換に自作した。

▼課題名「フナムシ」、2級

前半で全身を適度に使い、後半でとある外岩課題のエッセンスを味わえる。

城ヶ崎、釣り日和はボルダーに向かないの巻

2008/11/14(金) 22:14

▼フナムシロックから望む、クリスタルロック(左)とドーム(右)

▼南の岬には釣り人の影

前回とは打って変わって、波が荒い。岬の高さまで波が砕ける。
「あの釣り人達、大丈夫かいな」
そう言う私は、釣り人から見たら、もっと低い場所に居る。

磯のボルダーは染み出しとは無縁だけれど、波しぶきが霧と化して吹き付ける。しっとりと黒ずんでいる。ウォームアップで「モンスターマン」上部の乗越しをやろうとしたら、怖ろしくて出来ない。さいわいハング部分はさほどでもなく、ムーブを探ることが出来た。

前回、下地の悪さに心が折れた、左手ガビガビ穴への1手。スタートのスローパー左端に右足をワンフット、左足フラッギングでほぼスタティックに届くことがわかった。しかし繋げてくると右足をその位置にもってくるのは難しい。スローパー真ん中あたりならなんとか。すると若干遠くなるので、デッドポイントでないと届かない。どちらが良いかは、スタートからの繋がり具合による。

肩まわりの筋肉がよれて、ムーブが決まらなくなったので、漁り火ロックへ移動。

「ベンツのこわもて」「屋根裏の散歩者」あたりをやろうと思ったけれど、波しぶきで濡れている。退散。今日は坊主だ。

帰宅後、富戸あたりの潮汐表を調べた。今日は「大潮」であった。釣り日和でもある。どうりで釣り人の姿が目立った。でも波しぶきは勘弁してほしい。次回からは一応、潮汐表を調べよう。

ストーンマジック、月曜日の男

2008/11/10(月) 21:37

Y崎店長に「おっ、最近よく来ますね」と言われたら、「月曜日の男と呼んでください」と返すつもりであった。Y崎さんは不在だったので拍子抜けした。

10月初旬にホールド替えした壁を堪能しに来た。



右端の赤壁2面のテープ課題で遊ぶ。2級までは1撃。1級はちょっとやそっとでは登れない感じ。ん? 別のジムでも同じことがあったような。2級と1級が乖離している気がするのは私だけだろうか。

怪我自慢、そしてジムトレ

2008/11/07(金) 22:13

うー、左肘が痛い。茶碗を持ち上げるだけで痛いというのは重症かなぁ。

クライミングを始めてから、何故か肘だけは痛めずにやってきた。他は、指、手首、肩、腰、膝、足首……と、ひと通り痛めた。

現在進行中の故障は、

  • 右膝
    城ヶ崎の「ヤリイカ」で爪先を真横に倒すヒール&トウフックで痛めたらしい。

  • 1年半ほど前からの仲良し。日常の起居動作もかなり制限される。
  • 手首
    慢性的な軽いTFCC障害。重症に進行させないための自己流処置を講じるようになってから小康状態。(この自己流処置についてはいずれ……)
左肘はどこで痛めたのかとんと心当たりがない。最近、外岩のボルダーに出かける機会が増えたのが影響しているかもしれない。

凝りもせずB-PUMPへ。「R」壁に課題がひとつ増えていた。「NORTH FACE」ロゴが貼ってある。赤テープだけれど、グレードは茶色(3級)くらい。また、足自由の緑|の一本指ホールドがおつまみホールドに変更されていた。



新しい課題をさわる。前回と同様、茶色(3級)までは1撃。緑(2級)は1撃できたりできなかったり。やはり水色(1級)は難しい。今回のホールド替えでは、2級はやさしめに、1級はむずかしめになったように感じる。かと思えば、足自由の黄色(初段)がすんなり登れたり。グレードの整合性がちとあやしい。

早くホールド替えしないかなぁ。先日したばっかりだって。(©きんさん)

外岩でのパフォーマンスを向上させることが本来の目的であって、ジムトレはあくまで手段なのだから、ジムの課題を落とすこと自体にこだわりすぎると本末転倒になる。自分が鍛えたいホールディングやムーブを盛り込んだ課題を自作したほうがよいのかもしれない。

一方、ジム課題であろうが、自作課題であろうが、手をつけたら登るべし、という考え方もある。ROCK&SNOW第021号の特集「自分流クライミングジムの使い方」で、「強くなるうえで特に秘訣のようなものがあれば教えてください」という質問に対して、小山田大さんが回答している。

自分で設定した(もしくはやろうとした)課題は絶対に登っておく、ということ。クライミングの動きって、予測のつかないことをひとつひとつ解決していくことじゃないですか。もし、自分で考えた課題が解決できなくて、それと同じようなムーブがコンペや岩場で出てきたとしたら、もう対処不能となって落ちるしかないわけでしょう。でも、もし登れていたら対処可能なわけですよね。人工壁で本当にたくさんの課題をこなし、登り込みするということは、そういうところに意味があると思います。だから、1回やったムーブ(課題)はもうやらない。常に新しい、自分が苦手とするできないムーブを自分で設定するように努めて、その課題を登れるまで頑張るというのがすごい基本。これは今も昔も変わらないですね
肝に銘じよう。

御岳、砂箱岩の現状にビックリ

2008/11/04(火) 22:38

午後も下り始めた頃、御岳に行った。

数年ぶりに砂箱岩に立ち寄ってビックリ。取り付きにデカい岩が転がっている。台風の増水で流されてきたのか? それとも、下地が流されて、埋まっていた岩が姿を現したのか? 周辺の岩と明らかに色が違うのが不思議だ。



室井登喜男さん製作のビデオ「御岳ボルダリング」(2001年頃発売/ROCK&SNOW第012号に紹介記事あり)のカットと見比べてみよう。


室井さんの足元がだいたい茶色い岩の高さになる。私が最後に訪れた2006年初頭も同様であったと記憶する。もっと土砂で埋まっていたかもしれない。

現在は岩に乗らないと、「猫砂」(フェースのど真ん中を直上するライン)に取り付けない。「砂箱トラバース」も以前はルーフ下から背中が地面をすりそうなSDスタートであったが、現在は中腰のスタートになる。どちらの課題も核心で落ちると危険だ。そのうち本気モードでトライしてみようか。

忍者返しの岩へ移動。山の端にもうすぐ日が隠れる。先客の皆さんがどんどん帰り始める。

「蟹」から「忍者返し」のリンクをさわる。左手のガビガビ水平カチとずいぶん仲良しになれた気がする。小指側のラップ(と言えるほど、巻き込めはしないものの)を利かせると保持力が増すことを発見。一度ならず、右手水平ガバカチに向かって発射できた。これまでは地蔵と化していたのだから、わずかながら進歩だ。単に涼しくなってフリクションが良くなっただけかもしれない。

【追記】
砂箱岩の写真をWEBで検索してみた。2007年4月にはまだ下地はえぐれておらず、2008年4月には茶色い岩が出現したようである。2007年の台風が原因だろうか。

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