ロープバッグの棚卸し

2009/07/30(木) 21:49

ワンピッチのスポートルートでロープバッグを利用する場合、ロープをきれいに振り分けたり巻いたりすると、かえって絡みやすくなる。どこか一箇所ループが裏側に回ると、全体をくぐりぬけて、結び目になるからだ。ロープを引き抜いたそばから、ばらばらぐしゃぐしゃに重ねていくのがいちばん良い。これ、雨のカサメリ沢でちょっと話題になった……。

岩場で少しでも快適に過ごすためにロープバッグをあれこれ試した結果、初めて買ったスーパースラッカー(Black Diamond)に落ち着いている。



スーパースラッカーをザックにしまうときには、わざとバックルを留めない。ストラップをきちんと締め付けると細長くなり、収まりが悪い。ルーズな楕円形のまま底に押し込み、体重をかけて形を整えると、最高にコンパクトになる。ちなみに、これは寝袋もそう。付属のスタッフバッグにギュウ詰めにすると、寝袋単体ではコンパクトになるが、ザックのなかで収まりが悪い。大き目のスタッフザックに入れて、ザックの底に押し込み、あとから詰め込む荷物の重さで自然に圧縮するのが良い。(これはホーボージュンさんがどこかで書いていた)

ロープバッグはたいてい外国製である。一方、日本の岩場では以下のような事情がある。

  • 取り付きが傾斜していたり狭かったりすることが多い。したがって、内蔵シートが広すぎると持て余してしまう。
  • 基地からルートへの移動、ルートからルートへの移動が大変。木の根岩角にすがるような場所でも持ち運びしやすいことが必要。また、移動が大変であるが故に、ロープ以外にも、シューズ、チョークバッグ、トポ、飲み物、軽食、ジャケット類を常に携行する。
スーパースラッカーのシートは適度な広さである。全体がルーズなので、携行品をいっしょに包みやすい。岩場によっては、スーパースラッカーだけで家から出かけても良い。ショルダーストラップをたすきがけにしただけだと、山道は歩きにくいけれど、これには裏技がある。ストラップの持ち手(中央)だけ首の後ろに掛けて、両脇下から後ろに回して、腰に本体を乗せると、とても安定する。マラ岩で「シルクロード」と「ロッキーロード」を往復するなんて時にはいつもそうする。ただし首の後ろを圧迫するので、長距離には向かない。スーパースラッカーの最近のモデルは持ち手にパッドが付いたので緩和された。


なんだかスーパースラッカー礼賛になったけれど、定番に帰着するまでには変遷があった。

▼ゼロポイントの「ロープケアバッグ」

ロープをシートに巻き込んで、巾着型の本体に収納するタイプ。シートのサイズはちょうど良い。ザックのように背負うことが出来る。背中部分が地面で汚れやすいのが気になる。本体が小さ目なので他の携行品はあまり包み込めない。初期モデルは2本のストラップ&バックルで締め付けるようになっていたが、現行モデルにはない。スーパースラッカーに次いで登板回数が多かった。

▼マムートのロープバッグ

ゼロポイントと同じタイプであるが、サイズが大きい。携行品を多目に包める。シートは広すぎて持て余す感じ。

▼ドイターのロープバッグ

色違いの旧モデルを一つ持っていたけれど、新モデルに小物入れが付いたので買い換えた。これまたシートが広すぎる。小物入れは申し訳程度。旧モデルは上ちゃんの手元で埃をかぶっているはず。

▼ベアールの「フォリオ」


スーパースラッカーと同じタイプであるが、袋状の本体にロープや携行品を押し込み、フラップを巻き込んで、バックル2つを留めるだけで収納が完了する。手軽さは上回っている。惜しむらくは、生地が厚すぎて、ザックに入りにくい。ベアールは一時期、薄い生地で四角い裁断のロープバッグも作っていたけれど入手できなかった。

▼ミレーのロープバッグ


スーパースラッカーと同じタイプであるが、ドローコードは片側のみ。小物入れは大き目。シートは広すぎるけれど、よく見ると本体内部にもロープ末端用のループが付いている。ロープをシートに包まずに、本体にそのまま入れる使い方を想定しているのだろうか。惜しむらくは、生地が少々厚い。ショルダーストラップの持ち手はゴツすぎる。なかなかの意欲作と見込んで、衝動買いした。タグを切っていないくらいだから未使用。いつか出番はあるのだろうか。

メトリウスのロープバッグは使ったことがない。収納がタイトすぎて、携行品を包む余地がなさそう。かと言って、クラッグステーションみたいにシステム化しすぎると応用が利かない。オスプレーあたりのフロントファスナー型のザックにスーパースラッカーを組み合わせたほうが良い気がする。

クライミングシューズと同じく、いろいろな機種を試した挙句、結局は定番に戻っていく。無駄な出費ではなくて、必要な過程だったのだと思うことにしよう。

三鷹ジム、戻り梅雨、ピンクだらけ

2009/07/28(火) 23:00

戻り梅雨。このまま前線が南下して秋になってほしい。

ゲリラ豪雨もあり得るかな、と深読みして近場のジムへ。常連さんや新規のお客さんで賑わっていた。既成課題をひととおり登ったあと自作。


課題帳に残したのでやってみてください。

B-PUMP荻窪店、いまスコーミッシュが熱い?

2009/07/25(土) 20:46

1階奥のエリアがホールド替えされたそうなので行ってみた。

Y本さんがいらした。たぶん数年ぶりに会った。今はなき「だんだんボード」の常連さんで、小川山二泊三日のクライミングを御一緒したことがある。最近は二、三ヶ月に一回くらいしかジムに来ないそう。もうすぐカナダに遊びに行くとのこと。なんとスコーミッシュでボルダー?
「日本では山に登らないけど、年に一回ヒマラヤに行く登山家みたいですね」
と言ったら喜ばれた。
「いま吉田和正さんがコブラクラックにトライ中ですよ。見学に行ったらどうですか」
平山ユージさんも「秋にはカナダに行って世界最難クラックのコブラに挑戦する」と宣言した。なんだか急にスコーミッシュが熱い。

そうそう、えのきど さんがスコーミッシュを実況?されている。

テン場に戻ると吉田さんが小熊を餌付けしていた。オイオイ、何やってるんですか、また来ちゃうじゃないですか。小熊だから大丈夫ってことはないですよ。まったく。
面白すぎるので、もっと実況してください。

和気藹々とセッションする人たちに混じって、黙々と1撃狙い。地面から届くホールドの掛かり具合を確認したりブラッシングしては壁際に退く。シットダウンの体勢でホールドの距離感を目測しては壁際に退く。カンテ裏に見落としたホールドがないか確認しては壁際に退く。えいやっと始動。3級までは1撃。2級は1撃か2撃。1本できない2級(すべっこいゴルフ玉2個ホールドのやつ)があった。






ジム用チョークバッグを新調

2009/07/24(金) 21:55

ジム用チョークバッグが行方不明。どこかのジムに忘れたらしい。


Black DiamondのMediumサイズを再購入した。ブラシホルダーがしっかりしているところが良い。ゴムのコードがちょろりと付いただけのものは千切れやすい。ただし腰に装着するには、付属のコードを蝶結びにしただけだと、登っている最中にほどけて落っこちやすい。そこで「ジョイント コードロック」を付ける。ナイロン製ベルト+プラスチック製バックルより軽い。使用感次第ではこちらを外岩で使おうかな。

円筒形の謎の物体

2009/07/22(水) 23:53


きん さんをして「公開しないでください」と言わしめた円筒形の謎の物体。昨日から人体実験を開始した。

カサメリ沢、雨模様、1トライ目は冴えていた

2009/07/20(月) 13:50

■ 2009/07/18(土)

きん さん号に便乗させてもらい、窓を叩く雨粒を見ながら、一路カサメリ沢へ。私は今年初めての標高1500メートル越え。モツランドに一番乗り。

「レーザーズ・エッジ」
1番手の きん さんが事も無げにヌンチャクをかける。2番手は私。昔オンサイトしたけれど、今日はボルト4本目から5本目のあたり、カンテに右手、右足で無風の鯉のぼり状態。進むことも戻ることもできなくなり、テンション。カンテにこだわらず、左壁に左足をつけばなんてことないのであるが、自分の悪い癖である「一人限定」が出てしまった。2回目のトライで完登し、そのまま上部の「オリーブ」をうかがうものの、小ハングを右に迂回しようとすると崩壊しそうな巨大フレークに体重をかけざるを得ず、左に迂回しようとするとコーナー間際の風化した脆そうなガバを使わざるを得ない。恐ろしくて進めない。自分が落ちずに済んだとしても、もし岩を落としたら、下に居る人たちがヤバイ。ギブアップしてロワーダウン。と言いながら、そのあと完登した方にヌンチャクを回収してもらったのだから現金なものだ。雨の日でも登れる貴重なエリアであるが、取り付きに居るだけで危険なエリアではなかろうか。

▼3番手のM代さん

「めんたいこ」
ボルトラインに忠実に登ろうとするとホールドがない。14レベル? テンション。カンテ左側の濡れた脆そうなガバ地帯に迂回するのが正解。これまた「一人限定」の罠にはまった。もういいです。回収。
「たらこ」
岩の弱点をついて、ムーブが多彩。上部のガバ地帯では縦クラックが良いアクセントになっている。最上部は雨で濡れるが、ガバなので大丈夫。このエリアでいちばん面白いルートではなかろうか。もっとカッコイイ名前をつければ良かったのに。挫けたモチベーションが一気に持ち直した。
1トライ目でボルト1本目から2本目へのボルダームーブを突破し、左手カチで微妙なクリップをこなし、遠い右手エッジを気合でとったものの、左上ラインを試みて行き詰まる。テンション。ボルト2本目から3本目は直上してから左にトラバースするのが正解。
2撃する気満々であったが、ボルト2本目のクリップで罠にはまった。湿度が増して、不意に指先がはじかれそう。ふだんルートクライミングをしない者は、クリップ筋(静的な保持力)が鍛えられておらず、どれくらいまでなら耐えられるか指先からのフィードバックを利用する能力が低い。思わずヌンチャクをつかんでしまった。ホールドにチョークをのせて、よく磨き、ロワーダウン。ロープを結び直して、完登できた。

▼「たらこ」の全貌

振り返ると、原生林に強い雨が降りしきっている。取り付きはいつの間にかジムのように人だかりがしている。


湿度はいや増す。きん さんは「たらこ」のボルダームーブに苦戦。途切れ途切れにしかムーブが出来ない状態だったのに、4トライ目で集中力を発揮して、核心に成功した途端、そのまま終了点までつなげてしまった。お見事でした。やはり外岩ルートを登りこんでいる人は「つなげる」のが上手い。

▼「たらこ」を完登する きん さん

M代さんも「たらこ」に参戦したのであるが、いつの間にかお昼寝モード。がっつり小一時間眠ったあと、むくっと起き出して、さくっと完登……と思いきや、「眠い」と一言。そのまま、きん さん号の客となり、予定通り一足先に韮崎駅から帰京したのであった。

▼午睡を堪能するM代さん

植樹祭の芝生広場で初めてのテント泊。

■ 2009/07/19(日)

天気予報では昼から降る。しかしあくまで予報、あくまで下界(ナツカシイ響き)の話。山中では一日中、小雨が降ったり止んだり、ときおり日が差す、まったく先が読めないコンディションであった。コセロックの「トータル・リコール」でウォームアップして、オランジュ岩に移動。

「ボトレイアン」
雨上がりくらいのコンディションなら快適に登れるルート。中間部で思い切りレストできて、最上部が核心。左手、右手ともアンダー気味のサイドカチの体勢から、次をどうするか。きん さんはリーチを利して一気に頂点のガバを取りに行くムーブを固めたものの、完登トライで右手のカチが欠けてフォール。余計な1トライを出すハメに。私は左足ヒールで振られを止めて、左手を目の前のカンテに寄せ、右手をずっと奥のサイドホールドに送る安全ムーブを固めて、2撃できた。ヒールのちょい掛けで振られを止めるような小技が咄嗟に出ないと、オンサイト能力は上がらないなぁ。
「あすか」
11bなわけないだろッ、と思わずグチりたくなるルート。最新の「100岩場」の11cを支持したい。いや11dでも良いのでは。大フレークの上部、ボルト7本目で浅いフィンガーポケット2つをピンチ持ちして、ヌンチャクを掛けてクリップ。シビれた。我ながら良く出来た。ヌンチャクが掛かっていれば、下のガバから伸び上がってクリップできる。さらにその上のスラブが絶品。ボルトより左側に身体をずり上げる。掛かりの良い右手で体勢を安定させるとクリップできない。左手は細かく、腰のあたりなのでバランスが悪い。渾身のクリップ。ちょっとずつこんな状況にも対応できるようになってきた。
核心ムーブは出来たので2撃できるかと思ったけれど、右手の縦カチがヌメってムーブを起こせなくなった。核心ムーブを1回しかやらず、きちんと固めなかったのが敗因。昼から降るという予報を信用して回収。コンディションが良いときに、マスタースタイルでさくっと登りたい。
「あみだくじ」
きん さんのトライに便乗。この岩は黒いのでいつも湿っているように見えるけれど、実は今日のようなコンディションでも登れる。1トライ目で一気に4本目のボルトまで行けた。そこから右手をカンテに出して、左手を縦ガバに寄せたところで行き詰った。完登は出来なかったものの、左壁にキョンを決めてムーブを繰り出すなど、今回いちばん冴えたトライであった。上部核心のムーブを固める。2撃する気満々。核心ムーブを頭の中で反芻する。ところが、2トライ目ではなんと下部をどう登ったか忘れており、3本目のボルトでテンション。1トライ目はなんだったんだ。よくあるパターンではある。すぐにロワーダウンして、ロープを抜く。少し休み、再トライしたものの、カンテの右手縦カチがやけにヌメっている。かなりパンプアップもしていた。明らかにスタミナ切れ。連日のリードクライミングは久しぶりで、「あすか」をトライした疲労も蓄積していた模様。
きん さんと「あの縦カチ、ヌメってたよね」と慰め合う。ところが、そのあとZCCのGAIDAさん?が着実な登りで完登。ヌメっているはずの右手縦カチで5本目をクリップされていた。途中、さっきどうしたっけ、と迷いながらも現場処理で対応。お見事でした。と同時に我々二人の言い訳は無効に。

▼「あみだくじ」を登る きん さん

天候不順な土日にもかかわらず、フルに登ることが出来た。両日とも、1トライ目は冴えていた。2トライ目は集中力に欠けるのか、1トライ目ですんなり抜けたところでもたもたしたり、テンションしたりした。克服すべき課題である。

FIVE TENのニューモデル? アカサジ・ベルクロ

2009/07/17(金) 18:44

梅雨明けの三鷹ジム

2009/07/15(水) 20:54

あぢ~。遠くに行くのはやめる。

三鷹ジム、デカスローパーを追加するなど若干ホールドを調整したとのこと。時間制限がなくなったのはうれしい。2時間で1200円くらいのコースも新設してほしいな。

栗氏の左足ヒール、左手でポケットを取って、ゴールへランジという課題が面白くて打ち込む。5~6回で第2登に成功。2級ですか? 対抗して同じ壁に2級を作る。課題帳に残したのでやってみてください。


B★SPOTという名前のジム

2009/07/12(日) 20:31

B★SPOTという名前のジムが開店したそう。ちと遠いので当分行く機会はなさそうだけれど、名前にはしてやられた。

「最近ジムの開店ラッシュだな。東京であと作るとしたら、下北沢あたりいいんじゃないかな」と松ちゃんにけしかけたことがある。「名前はB-SPOTとか」
「えっ、その名前って、元の意味をご存知で?」

もちろん俗語にひっかけたのである。「B」はもちろんBoulderingを意味する。「SPOT」は「場所」であると同時に「スポッター」に通じる。同じ発想の人がいてうれしい。下北沢ではないけれど、経堂にはCELLが出来たし。

白妙橋、氷山岩ジャンプ

2009/07/11(土) 18:38

氷山岩の裏手の6級SD。前回の画像を見ていたら、色々なムーブが頭に浮かんできたので行ってみた。しかし、やはり想像と現実のギャップは大きくて歯が立たず。室井登喜男さんの真似をして「お豆ちゃん」を登ってみようかと思ったけれど、ホールドが湿っている。ジョン・バーカーも亡くなったばかりだし、いずれまたの機会に……。

やることがないので遊んでみた。

ジャンプとは言っても地ジャンである。難しさは下地の高さ次第。いったん壁に体重を預けた体勢からスタートしたら1級くらいありそう。

freefan(2009 Spring #059)で紹介されていた「クラックのボルダー」(3級)を見学。これは楽しそうだ。乾いていれば。

▼クラックのボルダー正面

▼クラックのボルダー右側面

さらに5メートルほど下流に面白い岩がある。


ルーフの中におあつらえ向きにアンダークリングのスタートホールドがある。出口のほうが低くて、マントルを返すのが難しそう。これも1級くらいか。マットが2~3枚必要と思われる。

下流のマス釣り場を道路から覗き込む。よさげなボルダーが転がっているけどなぁ。


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